販売ルート面では、東京・名古屋・大阪の各支店冷食販売課に所属するベテラン・セールスのみなさんが、意欲的に、市場開拓に努めている。また、特約店段階では、東京の仁木島商事㈱が、市乳 冷食課を新設、大阪の雪印商事㈱は「すでに、冷凍車十五台を手配、拡売に全力をあげますよ」と西垣内常務談。 〝すでに矢は放たれた″雪印企業グループの総力を結集して、冷凍食品事業を育成しなければならない時期が、いま、到来したといえよう。(雪印メグミルク株式会社所蔵)当社十勝チーズ工場 明年九月から日量百トンで北海道農協乳業株式会社『大地』一四巻八・九号 計画動き出す一九八一年一二月中央酪農会議、道生産者団体、当社で構成している「国産チーズ振興委員会」が、八月二十一日東京でチーズ工場を当社十勝工場に併設することを決定した。これをうけて十月三十日当社は取締役会の決議を経て酪振法にもとずき、十勝支庁に十勝工場にチーズ工場増設を申請した。道はこの申請にもとずき、指定生産者団体であるホクレンの意見を聞くなど審査を行ったが、特に問題がないところから十一月二十四日付知事名で変更計画を承認した。当社は直ちに機械類などの発注を行い、明春着工し明年九月頃に完成する見込みである。計画によると総工費二十九億円、大半は近代化資金を借り受けるほか系統資金、自己資金で充当することになっている。初年度は原料乳一万五千トンから千五百トンのチエダーチーズを製造、三年目から三万五千トンの原料で三千五百トンのチーズがつくられる。またホエーについてもパウダー・クリームなどの製品化を図ることになっている。販売については需要者側と話しをつめており、一部ナチュラルチ生産の多様化(十勝チーズ工場建設):北海道農協乳業512第5章 工業・情報通信【消費財】25
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