全国所属長会議メッセージ(九月二日)従業員の皆様へ九月二日 一三:〇〇〜一六:〇〇 六月末に端を発した大阪工場食中毒事故は、その後二カ月の間、様々な事態に波及し、従業員及びご家族の皆様に大変なご苦労とご心痛を与え、役員を代表して深くお詫び申し上げます。また、従業員の皆様の連日連夜のご努力に厚く御礼申し上げます。私は、社長就任後、行政始め関係者のご協力のもとに首尾よく安全宣言に至り、順次、市場復帰のスタートを雪印乳業株式会社『ゆきじるし』二〇〇〇年秋号代表取締役社長 於:本社九階切り、ようやく先が見えてきたと安堵しつつあった訳でありますが、その間、大阪府警察本部の捜査は北海道乳製品工場に及び、八月十八日、大阪市環境保健局が大樹工場製造の脱脂粉乳からエンテロトキシンAを検出した旨の発表をしたことはご承知の通りであります。今回の新しい局面は、北海道支社の皆様始め、復帰に向け希望を持ってお取り組み頂いていた全従業員の皆様に、あたかも冷や水をかけるような事態であると、今、私始め役員一同、まさしく痛恨の極みであります。大阪の事故発生を知らされ、この事故は製造工程もし 大阪工場の製造工程を調査する一方で、六月二十九日か西 紘平 くは原料に原因があるのではと考えました。当社では、ら三〇日にかけての、大阪工場低脂肪乳の保存サンプルと原料バターの微生物検査、さらに、三〇日から七月一日にかけての、原料に使用されたと考えられる磯分内と幌延の脱脂粉乳サンプルの微生物検査を行いましたが、それぞれ問題なしとの判定でありました。この時点では、大樹工場脱脂粉乳の使用記録はありませんでした。さら第三節 企業の社会的責任と食の品質全国所属長会議メッセージ523第3節 企業の社会的責任と食の品質30
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