北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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命令が出されるとともに、大樹工場は帯広保健所から「営業禁止命令」を受けました。当社としても、原因究明プロジェクトチームを大樹工場に派遣して調査を開始致しました。また、北海道庁の発表を受け、八月二十三日、北海道支社で遠藤専務他が記者会見を行いました。大樹工場の問題に起因し、四月一日製造の脱脂粉乳が     たことのマスコミ報道が始まりました。本件に限らず、八ヶ岳雪印牛乳㈱で市乳製品の原料として使用されてい事故発生以来全般を通じて、皆様への情報提供が遅れ、混乱を招いたことについては、大変申し訳なく思っておりますが、大阪府警の捜査下に置かれているため、全ての情報を皆様にお知らせできない状況にあったことをご理解頂きたいと思います。ただし反省すべき点は、事実と異なる報道がなされた時、イントラネット等を使って社内の皆様に真実をお伝えしなかったことです。この点は今後改善してまいりたいと思います。今後、事故の解明に向けて、八月二十八日より大阪市における「合同専門家会議」がスタートしており、総合的な視点で早期の事件解明がなされると思います。大樹工場及び八ヶ岳雪印牛乳においては、ともども改善案を提出し、保健所の指導に基づき、早期操業再開に向けて準備を進めております。ここで、私が社長就任以来行ってまいりましたことを幾つか皆様にご報告致します。まず、外部に対してお約束した事項の実行です。社長就任時に皆様にお話致しました公約につきましては次のような進捗になっております。1. 経営諮問委員会…メンバーを固めつつあります。第2. フリーダイヤル…三六五日体制『コールセンター3. 工場名の表示…市乳は既に実施しており、他の事業一回委員会を一〇月に実施する予定です。メンバーについては確定次第ご案内します。(仮称)』の早期設立に向けて現在取り組んでいます。それまでの暫定措置として、お客様相談室による休日出勤体制等を緊急で構築します。525第3節 企業の社会的責任と食の品質

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