北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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二〇〇三〜二〇〇五年度までに減損会計の導入が義務付けられていることから、この機会に導入し、二〇〇四決算で不良資産の処分等も行う考え。このことにより、二〇〇四年度の赤字幅は若干拡大するものの、V字回復が可能となり、二〇〇五年度は黒字にできるものと見込んでいる。当社は、自己資本比率が約五〇%に達するいわゆる優良企業であり、本問題による経営不安はない。・ 問題となったチーズについては、販売済み回収品は全て廃棄することとしているが、熟成中等当時の当社在庫品について、出荷の可能性を検討しているところ。方法としては二〇㎏のプロ原チーズを八枚にスライスして金属探知機に通すことにより、〇・二五㎜の金属片まで検出可能であり、破損したメッシュ形状等からそれ未満の金属片の混入は考えられないことから、出荷しても差し支えないのではないかということで、保健所に相談しているが、未だにその承認が得られていない現・ -を状。保健所側は〇・二五㎜未満の金属片の混入が否定できないということらしい。チーズの製造については、事故後直ちにラインの総点検、消耗品交換等を行い、保健所の現地確認の()経て、製造を再開しており、熟成期間の短いフレッシュもの等は既に出荷している。(北海道立文書館所蔵 A一一一四〇一四)536第5章 工業・情報通信【消費財】

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