北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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(テレビ・ラジオ兼営二社、テレビ単営二社)が、それぞれ全道ネットワークを構成してサービスを行っている。NHK及び民放各社(HBC、STV、HTB、uhb)は、札幌に親局を置き、道南地方には函館・室蘭、道北地方には旭川、道東地方には帯広・釧路・網走とそれぞれの地方に拠点となる中継局を置いてサービスを行っている。カバレージは、NHKが九九・三%、民放は約九七%となっている。なお、平成元年一〇月には、第五民放(テレビ北海道)が開局し、首都圏との情報格差の解消が図られると、期待が寄せられている。テレビジョン音声多重放送テレビジョン音声多重放送は、テレビジョン放送の電波に重畳して音声その他の音響を送る放送で、二ケ国語放送などに利用されている。NHKは、既に、全国普及しており、道内における民放各社についても、札幌圏で全世帯の六〇〜七〇%実施している。テレビジョン文字多重放送テレビジョン文字多重放送は、テレビジョン放送の電波に重畳して、文字、図形等を送る放送で、昭和六〇年一一月から伝送効率の高いハイブリッド方式を採用した本格的な放送が開始されている。道内においても、既にNHKが全道に放送し、民放についても昭和六三年一二月から㈱日本文字放送(テレモ日本)がNHKの設備を共用して、全道に放送を開始している。現在、テレモ日本では、株式市況のみの放送であるが、平成元年四月から「ビジネス情報」、「交通・レジャー情報」等が予定されており、道内における文字放送の普及に弾みがつくものと期待されている。(北海道立図書館所蔵)第3節 テレビ放送の広がり       (1) 545(2) 

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