本来の研究は小休止でマイクロコンピュータの勉強を始めてみた。どうせ勉強するなら何か励みになる事はないかと考え、ひとつ北海道でのマイクロコンピュータ講習会を開いてその講師をしてみよう()いうことになった。日頃先生稼業にいそしむせいか、自分にはたいして教える知識もないのにすぐ教えたがる習性になってきたと思っている。そうすると今度は自作のコンピュータで開発したソフトウェアの交換などを行う研究会を作っては、その会誌を作ってはと考えがはてしなく拡がり(会社に勤めたら企画課が最適か)、この小冊子ができた次第である。第一回のマイクロコンピュータの講習会に間に合せるため大至急で作ったため体裁などにこだわらなかった。このような私的なミニコミ的雑誌を持ってみたかったし、しばらくは続けてみたいので編集の方針は、1)経費があまりかからないこと、2)時間があまりとられないこと、ついては購読者から代金を戴く、2)についてはオフセット印刷で投稿者にすぐ、印刷にまわせる体裁の原稿をと脱作ってもらう、3)については気楽に何でも(マイクロコンピュータに関係したもの)発表できるような会誌にしようということで、編集などが大きな負担になってきたら早々と廃刊にするつもりである。従って年に何回発行するとか、どの月に発行するとかいったスケジュールはなく、気の向くまま、原稿が集まれば発行してゆくつもりでいる。半分は趣味で、後の半分に大義名分をつければ、北海道におけるマイクロコンピュータの研究の底辺を広げるために、何号まで続くかやってみるつもりでいる。こんな会誌でも皆さんからの投稿を心待ちにしているので、どしどし自作のマイクロコンピュータで作ったプログラムや、応用例を御投稿下さい。札幌テクノパーク〈一九八四〜八九〉札幌市企画調整局「札幌テクノパークの概要」(北海道立図書館所蔵)〔一九八九年〕第4節 IT産業の展開3)ミニコミ的であることを心掛けるつもりである。1)に549 42
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