の販売方法が果して万人に是認され得るものであらうか、以上の点について消費者は明白な解答を与えてくれるであらう。以下本調査を参照されて、何等か得るところがあれば、幸甚の至りである。調査概要買物傾向調査1.買物の比率市民の各店舗より購入する比率は次の通り前頁の表〈略〉を購買比率の高いものから順に並べると次の様になる。〈中略〉〈略〉である。率の高いのは当然であるが、然しそれにしてもデパートが全品目につき圧倒的に優位を保つていることは注目に価する。イ、衣料品即ち、居住地域商店は絶対的に店舗数が多いので比つぎに各品目についてみるとデパート(丸井、三越、五番館、ステーシヨンの四デパート)の比率が四三・四%で一位を占めて居り、その他の居住地域、専門店会、狸小路等は何れもデパートの三分の一程度の売上げを示しているに過ぎない。そこでデパートの衣料品の月平均売上高(三〇・一~三〇・六)〔(昭和三〇年一月~三〇年六月〕を約一億六、七〇〇万円とすれば、以上の比率に従つて、札幌市に於ける衣料品の総売上高は約三億八、四八〇万円(月平均)と推定される。これは二九年度の札幌市の一世帯当り衣料品支出額は三、八八七円(総理府統計局家計調査報告一世帯平均人員約五・二編者注)571順位品目別1位衣料品デパート居住地域狸小路専門店会その他購買会食料品居住地域デパートその他購買会狸小路専門店会文化品デパート居住地域専門店会その他狸小路購買会身辺細貨居住地域デパート専門店会狸小路購買会その他日用品雑貨居住地域デパート購買会狸小路その他専門店会具デパート専門店会居住地域その他狸小路購買会2位3位4位5位6位第1節 商業活動の戦後復興 家 (Ⅰ)
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