北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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7 北海道卸売市場整備計画できる。これらを金額換算すると約三九、一五〇千円となるが、前項の店舗狭隘、交通規制による損失を加えると一億三五、三五〇千円の利益が発生する。このような算出可能な利益以外に集団化、大型化、デラツクス化によつて顧客吸引力の向上、商圏範囲の拡大、従業員のモラール昻揚、求人の容易化等、利益に結びつく売上増加要因が多々あげられ、また金融力もつく等その経済効果はかなり期待されると考える。北海道卸売市場整備計画第1 整備方針本道における生鮮食料品の流通の円滑化をはかり道民(北海道立文書館所蔵)北海道商工部『北海道卸売市場整備計画』一九六八年消費生活の安定向上に資するため、長期的展望に立脚した計画的な卸売市場の整備を推進することとし、この施策の基本となる卸売市場整備計画を策定する。1.目標年次年度を目標年次とする五カ年計画とする。2.生鮮食料品等の流通の現状及び将来の流通の見通し〈中略〉この計画は、昭和四三年度を初年度とし、昭和四七市場の動向○市場の概要道内の地方卸売市場は一一九市場(ほかに分場二三市場)で、これを開設者形態別にみると、市町村一三、協同組合六三、会社四三市場で、昭和四二年の取扱実績は一六四万トン、金額で約九三七億円である。つぎに取扱実績の内訳をみると、水産物が一三一万トン、七五〇億円、果実が一六万トン、一一四億円、そ菜が一七万トン、七三億円となつてい577第2節 商業活動の拡大と課題     (4) 

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