圧迫がその主たる理由だろう。そこで資料によれば昭和四十年に於ける本市の消費増加は一八九・三%と推定されており、百貨店が今後増加する床面積は二、八五〇坪で現在の床面積に比し一・四九倍になる。従つて小売業を著しく圧迫するとは考えられないし、又法施行時は既に着工している事も考慮して五番館の新設、三越の床面積増加、共に許可すべきと思うし、又そうする事が法の意図にも反しないと思う。大西委員 五番館、三越共に既に工事をしているし、一般小売業者は止むを得ないと思つている。小売代表の立場上双手を挙げて賛成という訳には行かないが、止むを得ないと思う。許士委員 石林委員の意見に全く賛成である。購買力は上昇しているし、人口四五万人の本市で三デパートが多少床面積を増加しても小売業者を圧迫するものとは思はれない。小林委員 五番館、三越共新設又は床面積増加には夫々妥当な理由があるので、許可せられるよう答申今井委員 小谷委員 することに賛成である。百貨店に対する理解ある御意見で感謝に堪えない。三越は約五割の増加であるが、本日事務局提出の資料によつても小売業者を圧迫しないと思う。三デパートの新増設の総坪数は現在のデパートという概念からすれば決して充分の面積でもなく、夫々の場所の関連からいつても他に及ぼす影響はないと思うし工事も進んでいるので御許可願うよう答申を願いたい。又五番館は形式は新設であるが実状は新設建物落成移転と同時に既存建物は営業に使用しないので、現在の坪数からみて新設は二、六〇〇坪で二倍強の増となるが消費人口六十万人の本市に於て先程も申上げた事や本市の美観上又工事の進捗状況等も御勘案戴き何卒御許可の御答申をお願い致したい。百貨店が発展する事はよい事だと思う。百貨店の発展が必ずしも小売業者を圧迫するとのみは考えられない。小売業者の生きる方法はそれとは別584第6章 商業
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