意向調査での問題点は、協同化の点と、土地家屋の所有の点と、資金面の三点にしぼられると思います。この調査の大部分が商店街造成について、深い関心を示し乍らも、商店街の協調性に、可成りの不満を抱いて居る点に、小売商の内蔵する根強い相互不信感が見られるのであります。土地家屋の所有や、資金面の調整等については、具体的に突つ込んだ時点では、或る程度解決出来得る点があるのではなかろうかとも感ぜられます。その将来性については、可成りの自信が溢れているのは、札幌につぐ道内第二の都市としての感が強く、亦商店主自身の若返りが相当に進んでいる結果とも思われます。この意向調査後、〝平和通買物公園商店街〟の実現を目的とし、旭川平和通商店街振興組合が発足致しました。商店街の再開発を取り上げた、これらの動向が、今後の旭川市の商業界発展への、大きな転期を迎えた事を意味するのではなかろうかと思います。我々旭川青年会議所はこの問題の動向と、将来について深い関心と希望をもつて注目したいと思います。(北海道立図書館所蔵)593第2節 商業活動の拡大と課題
元のページ ../index.html#607