北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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北海道流通近代化ビジョン  第5章 提言1 流通機能担当者への提言流通機能としての地域の役割札幌地区は、巨大な人口集積、管理中枢機能をも       マ)マ地域中心都市として大規模な都市圏が形成され、札ち、また苫小牧、室蘭の重化学工業地帯を背景に、幌では、商取引機能が大巾に集積し、郊外には、大規模な物的流通施設が計画的に分散、配置され、そして全道の流通の拠点として大きな役割を果すことになる。北海道産業構造高度化懇談会流通部会『北海道流通近代化ビジョン』一九七〇年また、東京、大阪に本社をおく卸商の支店、営業所の商圏拡大が極めて顕著化してくる。その結果、札幌をはじめ地方都市の卸商は、相対的に地位低下を招き、一部には、流通過程から脱落してくる卸商もでてくる。こうした傾向は、交通機関の発達、道路網の整備、情報活動の進展による時間距離の短縮にともない一層、拍車が加えられよう。そのため、地元卸としては、ボランタリー・チエーン化、企業合同、提携、集団化による総合化、専門化等、機能の特化あるいは分化が進む。機能の分化は、情報機能、販売機能、配送機能、下請加工機能等を中心に考えられる。また一方、小売部門では、人口集中化、交通機関の発達、モータリ(ーゼシヨンの進展により、更には、消費水準の向上、消費の多様化に対応して、商店街再開発が進み例えば、道外有力大型店の進出が顕著になり、又、ボランタリーチエーン化、専門店化、第三節 「流通近代化」の展開と大規模小売店舗法59412 第6章 商業(1) 

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