北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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の整備が必要である。・工業化の進展により、鉄鋼、アルミ、セメント等の基礎資材の流通加工基地の計画的造成の必要があり、また商業港としての整備も要請される。(小売部門)・人口の規模に比し、商店街が未成熟であるので、予想される将来の人口増に対応した商店街づくりをする()要がある。小樽市(卸部門)・港湾を背景とした流通機能は残るが、札幌の影響をまともに受け、商的にも、物流的にも卸機能の地位は低下することになろう。・小樽の卸商圏は、札幌に包含されるので、主たる流通機能は札幌に移し、むしろ、札幌業界と提携して卸総合センターあるいは卸商業団地等の造成をすすめる必要がある。必脱(小売部門)・北後志地区における中心都市としての魅力ある商店街づくりと、高度な専門店化をはかる必要がある。省力化と人材養成将来における労働力人口の増加率の低下と若年労働力の道外流出により、労働力需給の逼迫をつよめ、とりわけ、地方の中小規模の卸売商、小売商にとつては、とくに事態が深刻となる。こうした労働力不足に対処するために省力化と人材の確保・養成が急務である。卸売商にあつては、コンピユーターの利用・導入をはかり、最低注文高制、配送のダイヤ化・定期化、受注・保管・配送方法等の改善による効率化をはかる必要がある。小売商においては、労働力節約方式の導入に積極的にきりかえて、生産性の向上をはかる必要がある。その際、労働力不足をカバーするために、省力機械第6章 商業   (2) 598

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