おります。当連合会と致しましても、かかる地元商業界の現況をふまえ、別紙のとおり、一定規模の人口に達するまでは、大型店の新規出店について凍結されますよう、市議会に於て内外に宣言されたく、陳情に及ぶ次第でございます。何卒、趣旨を充分ご理解賜り、格別のご配慮を頂きたくお願い申しあげます。紹介議員別 近年、流通革新の急速なる発展は、大型店の無秩序な集中豪雨的出店に依って、適正規模をはるかに超えた過当競争に依る商業界の混乱を引き起し、一般中小小売店の努力にも拘わらず深刻な経営危機を招き、転廃業も数拾軒に及んでおります。通常、「共存共栄」の範囲は一平方メートル当り、人口は七~八人とも言われており、下限でも三、四人以下は過密都市と言われております。当市に於ける大型店の現況は、第一種店舗一一店・売場面積で六四、五九八㎡に達し、第一種大型店売場面積シェアは四〇・五%で、第二種大型店売場面積を含めますと五〇・二%で、最近の駅商業ビル・錦町一―六ビル等の開店を見ますと、実に五三%近くにも及ぶ状態でございます。人口比に致しましても、一平方メートル当り当市の場合第二種以上の平米人口をふくめると一・八人にも及ぶ、他に類似都市の例を見ない状態であります。これに加うるに、苫小牧東部大規模開発を先取りした大型店の相次ぐ進出にも拘わらず、景気の悪化に依って小売商業を取り巻く環境は極度の苦境に追込まれております。もとより、競争に依る商品価格の安定、選択の自由の 紙 トは適正規模の下では否定できませんが、飽和状態をは増大、経営の近代化等々、消費者利益につながるメリッるかに超えた大型店相互の競争に依る商業秩序の混乱、小規模小売店の深刻な経営危機、更には「死」にまで追617第3節 「流通近代化」の展開と大規模小売店舗法
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