3 人的資源開発の促進も開発計画策定の意図~物的資源開発と併せて 〈中略〉産業経済費特別会計道 市町村費民間資金北海道総合開発第一次五ヶ年実施計画第一編(公共事業費及び産業経済費関係)㈠ 資源からみた北海道の地位貧困なる資源と過剰なる人口とに悩みをもつ日本にとって、その自立経済の確立を期する方法として根本的に重要なことは、一、国内資源の開発 振興 である。しかるに輸出の振興並びにこれを可能ならしめる輸入の確保は、国際状勢に左右されるところ多く、そこに一定の限界と制約のあることは争われない事実である。従って国内にある資源は、できる限り開発すべきも一〇二のであって、未開発にして豊富な資源を有する北海道三二一の開発こそ国策として推進することがきわめて重要で一六六億円ある。一五二二、二九四二、輸出の戦争のために植民地の全部と我が国の周辺に在つた島々とを失い、我が領土は明治維新当時よりも更に一層狭少となつたので、北海道は残された唯一の宝庫であつて、尽すべき国家的任務は極めて重大なものとなりました。民選されて間もない田中道知事はこの重要問題を採り上げ、真に道民の意志に即応し而かも科学的技術的見地からして、北海道の開発計画を樹立しようとし、全道北海道総合開発企画本部『北海道総合開発委員会 十年記念』一九五九年(北海道立図書館所蔵)〔北海道総合開発委員会の創立十年記念に当りて高岡熊雄〕50 費 〃〃〃〃第1章 地域経済と経済政策
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