海道における工業生産の拡大と産業構造の高度化を推進することを目的としたこの事業により、苫小牧港は北海道でも代表的な貿易港となった。五七年)である。同協会設立により、北海道の気候状況に対応した技術開発や安定的な公共事業予算の確保など、道内建設業の振興に向けた中心的な団体が誕生することになる。一九七二(昭和四七)年に開催された札幌オリンピック(第一一回冬季オリンピック大会)により、札幌圏の道路などのインフラ整備が劇的に進み、札幌市の都市機能を充実させた。しかし、その後のオイルショックは、建設資材の高騰や現場で使用する重機関係の燃料不足・高騰をもたらし、北海道建設業協会を中心に、打開策が模索される。7では、北海道百年を記念して建設された北海道百年記念塔の建設概要をまとめている。設計は久米建築事務所、施工は伊藤組土建が担当した。資料8では、道内では初となる国際規格の真駒内スピードスケート場新築の模様を伝えている。資料9では、大倉山と宮の森ジャンプ競技場などの札幌オリンピック各競技施設の総事業費や施工業者などが整理されている。資料4と資料5は、北海道の主要建設企業で構成する北海道建設業協会の設立許可と、その設立総会議事録(一九資料6は、観光名所として多くの人が訪れる道庁赤れんが庁舎の復元を担当した技術者の手記である。また、資料北海道建設業協会の設立道庁赤れんが庁舎復元と百年記念塔、そしてオリンピック施設建設第二節 オリンピックとオイルショック640(1) (2) 第7章 建設業・交通【建設業】
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