5 計画作成の意義と計画の目標(北海道立文書館所蔵)今日、わが国経済はすでに新たな発展段階にはいり、 これに即応して、政府は、「国民所得倍増計画」を策定するとともに、その運営の指針として「国民所得倍増計画の構想」を明らかにし、経済の安定的成長の極大化を企図している。このためには、重化学工業を中心とする第二次産業の拡大による産業構造の高度化が主要な課題となるが、今日までの高度成長に主導的役割を果してきた先進工業地帯における工業の過度集中は、用地、用水、輸送面等にあい路を生じ、工業立地条件の劣悪化の傾向を強める一方、いわゆる過大都市問題、地域格差問題等戦後復興から高度経済成長期までの北海道開発一九六二年北海道開発庁『第2期北海道総合開発計画』〔第1計画作成の意義〕54(2) 第1章 地域経済と経済政策
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