北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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其ノ一」 一九四七年十三 簡易軌道について㈠ 現況殖民軌道は北海道奥地開発の目的で敷設せられたもので、現在全道で二十四線四三〇余粁あり。既農家の定着に大いに貢献してゐる。然し各線共毎歳予算不足に基因して、何れも補修思ふに任せず、極めて弱体化してゐる現況である。尚二十四線の中、大部は馬力により牽引せられ動力北海道庁「長官事務引継書 (ガソリン及蒸汽機関車)によるものは一部に過ぎない。原野其の他各所に散在してゐる。㈡ 交通路の整備は極めて重要であり、従って軌道の使命も益々重視せられ、昭和二十二年度に於ては既設線の維持修繕の外、新に測量設計四線(七〇粁)、内工事実行二線(三〇粁)の概算決定済みである。㈢ 要性に鑑み、総て動力化すること必要であり、且一面鉄鋼の製産高を考慮し、更に軌道の計画と併行して開拓トラックを計画する必要がある。二十四線の半数は根釧原野に集中せられ、次で天北昭和二十二年度計画戦後開拓の実施に伴い入殖者を定着させる上に於て、将来の計画既設線は勿論これからの新設線は、北海道開拓の重(北海道立文書館A七 -     一 三六三三)【交 通】【交通】第一節 復興と輸送〔開拓部入殖課〕開拓者輸送と簡易軌道683第1節 復興と輸送22 

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