北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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一、交通取締関係戦時中は輸送力増強に全力を集中し、交通取締は稍々寛に失した関係上交通事故も尠からず、交通秩序保持上甚だ遺憾の次第であるから、交通道徳向上と事故防止の為交通安全運動等を行つたが、未だ徹底を期し得ない状況である。即ち昭和二十一年中の交通事故は五〇七件にして、死者二六三名、負傷者五九〇名の多数であつたから、更に充分の指導訓練を行ふと共に交通取締を強化して交通秩序の維持に努力してゐる。一、元軍用自動車の処理状況本道に在つた元軍用自動車で現在迄に当庁に発見されたものは、普通貨物自動車一、六〇一輛、乗用一六八輛、特殊車五六一輛、其の他小型車輛を合せ合計二、五四七輛であるが、関係官庁、民間有志を網羅した北海道特殊物件処理委員会に附議して配分したのである。 之が配分決定に当りては、農、林、水産等の重要産業、官庁用、鉄道省営用、消防警備用といふ様に枠を定め、其の内容については各々主管官庁、関係統制団体組合等に決定させ、それに基いて払下を行つたのである。空運第三一号 昭和二六年五月四日かねて陳情書その他によりお申越しの北方航空路の開設については、次の方針で進んでおりますから、お知らせします。1 (北海道立文書館所蔵 航空庁「東京─札幌間航空路の開設について(通知)」(千歳市総務課「千歳飛行場を北海道空港として整備の件 和三十四年」 所収)一九五一年KZE一三千歳町長  殿  -東京―札幌間航空路の開設について(通知)航空路についてA七一 三六三三)自昭和三十二年至昭航空庁長官 ㊞印東京―札幌間航空路の開設について691第1節 復興と輸送26 

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