らいたいという考えで、狩太、蘭越、岩内など関係町村とも話し合い、この点を国鉄に働きかける」という。昭和四二年七月七日札幌市長 原田與作 札幌市における高速軌道整備計画に関する報告札幌市高速軌道等調査専門委員は、札幌市の高速軌道整備計画に関し、別紙のとおり報告します。まえがき札幌市は、昭和四二年三月一日手稲町を合併し、その人口は約八七万人となり、全国第九位の都市となつたが、近年人口増加は極めて著しいものがあり、この傾向はと札幌市高速軌道等調査専門委員『札幌市における高速軌道整備計画に関する報告』一九六七年〈中略〉くに手稲町を含め、新琴似、白石、琴似、北栄方面をはじめ、周辺地域において顕著なものがある。(付属資料表―三参照〈略〉)。このような人口増加の傾向と、周辺地域における住宅ならびに工業団地等これに関連する諸施設の急増は、新たな輸送需要の増大を招来するとともに、新しい輸送手段の整備を必要とするにいたつている。昭和三〇年~四〇年の一一年間における輸送需要の推移は、人員で約三・五倍、乗車習慣で約二・一倍の伸びとなつており(付属資料表―四参照〈略〉)、これら人口およびその指数は、将来に向つてさらに増加の傾向にあるものと思われる。すなわち、昭和五〇年には、輸送圏内の人口は一一〇万人、各種の都市交通機関による一日の乗客数は一八五万人、昭和六〇年には、これが、人口一四五万人、一日の乗客数は二八九万人におよぶものと推定される。(付属資料表―六参照〈略〉)今後の対策として、この需要に対応するためには、既札幌市における地下鉄計画の推進701 殿札幌市高速軌道等調査専門委員第2節 輸送量の増大と迫られる近代化30
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