Ⅱ 高速軌道の整備計画1 線形および路線長札幌市は、中央区を中心に密度の高い業務地域を形成し、いわゆる都心部が中央に集約的に形成されている都市構造ということができる。それに伴い夜間人口が周辺に拡散する度合が著しいため、乗客の求心性が極めて顕著に表われている。したがつて、その住宅地と都心業務地域の通勤通学輸送を主目的とする高速軌道の線形については、この求心的要素に対応することを基本とし、次の事項を要件として検討した。① 高速軌道の交通圏を、都市計画用途地域内におさめ、かつ人口配分計画による人口密集地域(おおむね一〇〇人/ha以上)を結ぶ。② 都心を通過し、外周へ直線的に延長する。③ 交通需要の多い幹線道路を通過し、これを高速軌道に吸収することによつて、道路負担の軽減を図る。④ 都心で交差し、一回の乗りかえで、いずれの目的つて構成し、それぞれの起終点および通過地区をつぎのとおりとした。① 起 終 ② 起 地へも到達できる。すなわち、具体的には、東西線、南北線の二線をも東西線点 ひばりが丘団地周辺(この団地には隣接して下野幌団地、また第二下野幌団地等の造成も具体的に計画が進められており、札幌市東部における都市計画上の副都心ともいうべき地域である。)通過地区 白石地区、東札幌駅付近、菊水地区、大通、二十四軒土地区画整理地区、琴似本通、発寒工業団地点 勤労者団地周辺南北線点 茨戸周辺通過地区 麻生町、鉄西区、中央区、豊水区、平岸、真駒内703第2節 輸送量の増大と迫られる近代化
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