7 計画の目標~目標年次の経済社会市と農漁村の計画的な配置と整備を図り、現在の拠点開発をさらに発展させつつ酪農を中心とする高度食料生産地帯、資源培養型漁業生産地帯、大規模コンビナートを擁しエネルギー供給基地と直結する巨大工業地帯、中枢管理機能の大集積地である札幌および地方中核都市の整備を促進し、あわせて北方風土にふさわしい生活環境の整備を図る。また域内全域に広がる豊富な自然資源について、その保全に留意しつつ開発を進め、これらを相互に連ねる広域観光ルート建設とレクリエーション施設等の整備を図る。これら地域相互間および全国土との有機的連けいを強め、北海道の開発を促進するためには、交通、通信およびエネルギーの骨格施設を総合的に整備する必要がある。すなわち、域内を縦横に結ぶ交通通信体系を確立するとともに、青函トンネルの完成、北海道・本州間の超超高圧送電系統の確立等を図る。(北海学園大学開発研究所所蔵)この計画においては、北海道の有するすぐれた潜在発展力を効果的に発現し、産業構造および社会生活構造の革新を通じて、生産と生活が調和する豊かな地域社会の先駆的実現をはかり、わが国経済社会の繁栄に積極的に寄与することを目標とする。この計画における目標年次の北海道経済の規模と構造 をつぎのとおり見込むものとする。第4 計画の目標第5 目標年次の経済社会一九七〇年北海道開発庁『第3期北海道総合開発計画』58第1章 地域経済と経済政策
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