交通局では、このような企業経営の悪化に対処して、赤字をできるだけすくなくしていくため、ここ数年来費用の大部分を占める人件費のきりつめを中心に、諸経費の節約、増収対策などを積極的にすすめてきました。1.事務の簡素化、能率化昭和三七年以来事務の処理方法の簡素化と能率化をはかり、事務職員の減員を行ないました。2.ワンマンバス、ワンマン電車の採用車掌の乗らないワンマンカーを採用、乗務員の減員をはかっています。バスは、昭和四二年一二月から人見線に、ことしの五月からは田家線にそれぞれワンマンを運行させていますが、今後も各系統に採用し、四六年度までには全路線の八〇パーセント以上をワンマンにする計画です。電車は、ことしの六月に③系統、九月に⑤系統でそれぞれ採用しましたが、さらに来年は①、②、④の各〈中略〉赤字克服の方策系統に実施、四五年度までには全系統をワンマンにする計画です。3.労働条件の合理化など員で大きな能率をあげなければなりません。年からは職員の定年制を実施したのをはじめ、乗務員の勤務体制の合理化など、常に人件費のきりつめと労働条件の効果的な運営に努めています。4.電車路線と併行するバス路線の再検討う、電車とバスが同じ路線を走らない方法をとっており、ことしの五月からバスの①系統と②系統の一部を電車路線から切り離しました。こうした路線の再検討は、今後も道路事情などを考えながらより市民に便利な運行を考えてまいります。5.局施設の統合と資産の売却人件費をきりつめるためには、一人でもすくない職交通局では、労働組合と話し合いを重ね、昭和三〇市電、市バスが市民の足として便利に利用できるよ経費を節約するための一つの方法として、統合でき713 第3節 モータリゼーションと交通再編
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