北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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第二期の再建計画実施時代に入ってからは二十五年貸切バス事業の復活による観光事業振興への寄与と更に本道陸上交通に画期的歴史の一頁を飾る機械化による冬期道路交通確保の実現を見るに至って、従来の道民生活の冬眠解消からバス事業再建の上にも一大曙光を認められ予期以上の復活再建が促進されるに至った。しかも機械化除雪による道路確保に対する自動車業界の熱意は極めて強烈であり、或は創意工夫による除雪作業に、或は多額の費用を投じて国又は道の計画に協力し、更に進んでその立法化に狂奔、遂に三十一年四月待望の「積雪寒冷地域における道路交通の確保に関する特別措置法」の制定公布を見、本格的な一年中変ることなくバス事業の運営が出来ることになったのである。当時の武田札幌陸運局長の熱意に動かされ発奮して法律の制定に至るまで全力をあげて遂に目的達成を期した自動車業界、特にその主力となった業界の熱意と努力とは本道開拓誌上に永く記録さるべきものと信ずる。第三期 来たのでいよの改良、ヂーゼル車の急速な普及等から輸送量の増大に拍車をかけバス輸送が道民大衆唯一の足として路線網の充実が急ピッチに実現し、公共的使命は更に増大された。理解ある人々の厚意と努力とによってバス事業にも適用されることになったので、政府資金の融資を求めて経営基盤の確立と施設の充実、サービスの向上等に著しく成果をあげることが出来たのである。      〱に対する要望も急増し、又観光旅行のレジャーブームに乗ってデラックス化および長距離化し利用者の要望に応えて道民生活の安定や本道開発えの理解を深めることに大きく貢献するに至った。再建計画充実時代漸く再建計画も実施段階に入って逐次軌道に乗って諸情勢に即応し車両の大型化、車体偶々適用除外となっていた北海道開発公庫の融資も、従って第四期再建時代に至るを待たずして貸切バス718第7章 建設業・交通【交通】

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