北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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呈するに至った。その上自家用自動車(乗用車、バスを加えて)の急増と若年乗務員の逐次払底する情勢を考えてバス事業の過疎、過密対策が極めて重要な問題となって来た。イ.都市交通の過密対策通勤、通学等の激増するラツシユ輸送など都市交通の過密対策としては、競合する路線については輸送秩序の確立と旅客サービスの充実を促進するため、ターミナル、停留場等の施設の共用、調整による合理的な無駄のないダイヤの設定が緊要であり、更に共通乗車、連絡運輸の実施等にも発展すべきであろう。ロ.不採算路線の処置も、当然起つて来る問題である。北海道において不採算路線と目される系統数は五八二系統であり、全系統一、六一五の三五%に当る(四十一年六月の調査)。これ等は一ヶ年の実績において、a.粁当り平均収入が当該事業者の粁当り平均収       入以下のものb.乗車密度が十五人以下の系統c.粁当り収入は当該事業者の粁当り平均収入を超え、または乗車密度も十五人を超えるが立地条件、輸送の性質等のため不経済運行となり経営費が通常の一二〇%以上となる系統のいずれかに該当するものを取り上げた。なお本年四月、四十二年度についての調査によれば、休止した系統一六  また、休止したい系統三六 で、合計一〇二系統で、不採算路線と目される五八二系統の一八%に当る。なお、不採算の系統ではあるが、市町村から存続の要望あって市町村の補助を受けているのが六系統、折衝中のものが九系統ある。業界にとっても利用者にとっても極めて重要な問廃止した系統一三廃止したい系統三七720第7章 建設業・交通【交通】

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