北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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題であるので行政官庁の指導によって関係者と充分な話合いの上円満解決が希求される。ハ.ワンマンバス問題の推進北海道におけるワンマンバスの問題は本州方面に比して立ちおくれの感がある。これは、立地条件その他の事情もあるが、本道では昭和三十六年八月札幌市交通局が桑園線(一系統)にワンマンバス三両を配置して運行したのが最初である。昭和四十年七月十五日、札幌陸運局長から「北海道におけるワンマンバスの指定基準の運用に関する基本的方針について」自動車運送協議会に諮問あり四十一年八月二十四日に答申が出され、これに基づいて行政措置を進めている。現在の状況は次の通りであるがバス事業の将来のあり方からいって情勢に即し適正な行政措置を講じられなければならないので労使間の諒解、利用者の協力と理解ある行政措置とにより、北海道における2.運賃問題について改訂に依存することが望まれたけれど、これのみに依存することが望めない社会情勢になって来た。賃が輸送原価を下廻っていたので業界は経営に苦しんでいる実情である。       来たし、貸切バス運賃問題も日の目を見るようなことになったことは欣ばしいことだが、なお幾多の問題を抱いている現状で一層の努力を要するところであろう。〈中略〉バス事業発展のために順調に進捗するものと期待している。従来経営基盤確立の重大要素として必要に即し運賃従来運賃の改訂が適時適切に行なわれないで常に運今度乗合運賃の標準運賃制度も漸く明らかにされて(北海道立図書館所蔵)721第3節 モータリゼーションと交通再編

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