の苦しい胸の内が聞かされるに至り、事態は大きく進展した。厳しく長い道程を経た白糠線問題も、五十七年八月三十一日の町議会で、全員の賛同を得て、会議参加を決めた町長はじめ関係された方々にここで改めて感謝申し上げる次第である。四、協議会会議の経過昭和五十七年九月十六日、第一回会議が開催され、地元白糠町は、口頭により「代替輸送は町営バスによることとしたい」旨提起があった。その後、二回会議以降では、白糠町から提出された町営バス運行に関する一三項目の基本計画を審議し、了承されたのをはじめ、参考人の意見聴取、さらに初期投資及び関連する事業の具体的審議が重ねられた。翌年三月二十八日、最終の第五回会議において、白糠線代替輸送計画について事柄整理を行い、協議会会議として合意した。なお、廃線敷等跡地処理については、陸運局・白糠町・鉄道建設公団・国鉄の四者において協議していくこととした。以上、わずか半年間の会議であったが、終始白糠町の考え方を軸に、より良い地域交通を目ざし、ご審議をいただいた構成員各位に対し、深く敬意を表する次第である。一方、バス運営の長期安定化を目ざした基金の設定、いわゆる「白糠方式」も、今後のバス転換に大きな方向を示したものと言えよう。転換の実施に伴う、具体的事業行程、事業内容(数量及び経費)等は、会議の合意事項に基づき、町が策定、国鉄が審査し施行した。㈠ ○ ○ 五、代替輸送の計画内容代替輸送の方法道路運送法第一〇一条但書による町営バスとする。ただし、再建法二十四条のバス運営費補助が受けられない悩みは大きかった。運行回数 四往復(国鉄三往復)736 第7章 建設業・交通【交通】
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