北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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いく。・しかしながら、国の財政事情や既に着工した区間の状況等を考えると、直ちに全線フル規格による実現が難しいことも考えられることから、早期着工を図る観点で、暫定的な整備についても検討した。・暫定的な整備に当たっては、将来のフル整備時に手戻りのない整備に配慮するとともに、在来線の線形が悪く、活用してもスピードアップを図ることが困難な区間を中心に、新線を可能な限り建設する。・札幌までの整備を基本とし、青函トンネルの有効利用を図る意味から少なくとも、東北新幹線の青森開業時における函館までの同時開業が図られるよう強く求める。・北海道新幹線の早期着工及び着工後の着実な整備を図るため、公共事業費の枠拡大、鉄道整備基金の充実等、建設財源の確保の必要性について要請していく。北海道新幹線は、本道の開発と国土の均衡ある発展を図るうえで、欠くことのできない基幹施設であります。北海道新幹線(青森・札幌間)は、昭和四八年、東北など他の四線とともに、整備計画が決定されておりますが、未だ環境影響評価も実施されていない状況にあります。新幹線規格で完成している青函トンネルの有効利用を図る意味からも、北海道新幹線(青森・札幌間)の早期実現に向け、次の事項について、特段のご配慮をお願いいたします。なお、今後の整備に当たっては、国の財政事情等から止むを得ず暫定的な整備によることとなる場合でも、整備計画に配慮し、可能な限り新線を建設していただくよう、併せてお願いいたします。1 2 要 望 北海道新幹線の早期建設について北海道新幹線(青森・札幌間)の早期着工東北新幹線(盛岡・青森間)の早期完成748  書  第7章 建設業・交通【交通】

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