北海道現代史 資料編2(産業・経済)
807/1104

南〔( 正次、道炭労組織部長〕 このことは日常活動を通じて労組とどう提携するかに問題があると思う。たゞはつきり云えることは、炭婦協は組合の下部機構ではないこと。又、一ツの軸に結ばれた両輪であることも事実だ。組合が斗争時において炭婦協に相談なしに勝手に主婦を動かすことについては、組合にも問題があるが、そのことに不満を感じながらも甘んじている炭婦協の日常活動にも欠かんが無いとは云えないのではなかろうか。これは日常組合と炭婦協が話合の出来る形をつくつておく必要がある。これを定例的に行つて機構を活用して日頃に確立しておくことが正しいと思う。従つて根本となるものは話合の出来る形をつくつておくことである。雄別 児童対策と関連して、炭鉱に於ける児童の不良化は何時でもストライキばかりやつているからだと云われるが、この点どのような討議されたか。新妻 組合活動の影響ばかりでなく、両親が何か斗争でもおきると鉢巻しめて出て行くと云うような場合心編者注)議長 砂川 新妻 理的にどのような影きようを与えるかについて、王子斗争の例を引用して話したが、親達の斗いに子供達が近寄らなかつたこと。このことは母親達の心づかい、学校の先生の配慮があつたからだという論議がされた。だから親は親としての立場で子供たちに今の於かれていることを正しく理解させるということが強調された。従つてこうした点では居住地や主婦会組織をして、積極的な児童対策の強化が論じられた。このことは王子斗争の長い体験の中で、子供達が親達の斗いに理解をもつたこと。鉢巻を手にもつとお父ちやんお母ちやんしつかりと激励する方向に変つて行つたということ。外に第二分科会について質問や意見ないか。居住地におけるPTAとどのような対策を組むかについて、私達の処ではあまり積極的な活動をしていないので経験があればきかせてほしい。第二分科会は四一名の参加者があつたが、うち学校の役員をやつている人が多数いたが、大方は学級793第1節 戦後復興と石炭政策のトレース

元のページ  ../index.html#807

このブックを見る