なお、道の新会社に対する保証措置は、法的に困難であること。 砂川鉱業所計画見直しについてⅠ.当所の現状分析1.はじめに開坑以来七一年有余に亘る歴史を誇る当所は、昭和三九年の水力採炭技術導入を始め坑内骨格構造の整備と深部採炭体制の確立、電力自給率向上に伴う低カロリー炭の活用、さらには露天坑の開発による収支の向上など、採掘部内の深部・奥部化並びに自然条件の変化に対応した各種の改善、合理化等、貴方の御協力を得て実施し危機打開を図って参りました。(慶應義塾図書館所蔵 COAL@C@六〇六四)三井鉱山株式会社砂川鉱業所「緊急対策」 一九八六年全般に亘る見直しにより、経営基盤の強化を図るとともに、将来の安定体制を確立すべく砂川安定化計画を協定し、諸施策の実施を推進して来たところであります。特に昭和五九年度には、保安・生産・人員・整備等その大綱としては、1.浅部開発については、探査試錐を実施し精査結果を踏まえて、専門委員会において、開発計画の検討をする。2.深部採掘については、探査試錐を実施すると共に保安並びに生産技術の改善など必要な諸対策を講じ安定出炭の確保を図る。深部移行のスローダウンを行い、完成年度を昭和六一年度とする。 坑内出炭の減少、具体的には欠口採炭の中止、水力部内三部内を二部内に縮小し生産規模を六六万トンとすると共に、露頭出炭を一ピット増加し二ピット一四万トンとして年間八〇万トン 三井砂川炭鉱の経営合理化対策(1) 81315 第3節 道内炭鉱の衰亡と産炭地域
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