北海道地方整備の基本的方向地方中核都市総合環境圏中核的農山漁村総合環境圏振興農山漁村・産炭地総合環境圏この地域総合環境圏の具体化に当たっては、開発施策の特質と効果が確保される圏域に区分して、展開する必要がある。開発施策の効果が及ぶ地域は、政策の領域により差異があるため、圏域を厳密に区分することは困難であるが、政策展開の便宜性を考慮すれば、行政界に従って一定の広がりをもつ圏域を設定することが実際的である。したがって、圏域については、隣接する圏域とその特性を共有することも考えられるので、施策の展開に当たっては、圏域区分について弾力的に考慮する必要がある。地域総合環境圏は、開発施策の効果的展開を図るための政策対象としての圏域であり、広域生活圏等と相互補完関係を有しつつ、有機的に機能するものである。第4 地域総合環境圏の展開地域総合環境圏は、新北海道総合開発計画に示されている四つの類型の下に展開されることになるが、その際、地域社会の自律性を高めるとともに、それぞれの特性に立脚して、総合環境圏相互の有機的関連を強化し、北海道全域にわたる活力ある地域構造を構築することが肝要である。この地域総合環境圏の展開は、既存の広域生活圏の施策の推進とあわせて行われるものであるが、これらの施策の基礎として、新しい生活圏の確立を目指す定住構想の推進が図られなければならない。(北海道立図書館所蔵)北海道地方整備の基本的方向開発・整備の基本的方向国土庁計画・調整局『第四次全国総合開発計画』一九八七年12 (1) 1) 69 第1節 地域開発
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