編者注)〔(余白書き込み〕六一・四・一〇 一方、原料炭については、ユーザーの品質に対する要望が厳しく、昨年度の実績を下回る需要しか見込めない先細りの状況であります。太平洋炭砿 産業 坑内員 採炭・商業生産ピリオド綿貫市長ら 今月三〇日での閉山が確実な太平洋炭砿(池田隆之社 八二年で約一億トンの石炭を掘り起こし、日本の高度経長)の採炭作業が九日で終了した。同炭砿は、創業以来(慶應義塾図書館所蔵 COAL@C@二七九〇)『釧路新聞』二〇〇二年一月一〇日正式提案労組執行部へ八二年の歴史に幕 家族 市民ら万感の思い最後のヤマの男達ねぎらい済成長とともに釧路経済の発展を支えてきた。採炭を終えた一〇日以降は、坑道の密閉や機材の撤収など閉山に向けた残務整理が続く。事実上の〝閉山日〟ともなったこの日、釧路市の綿貫健輔市長と花井紀明市議会議長が坑口に出向き、最後のヤマの男たちにねぎらいの言葉をかけた。採炭終了は、閉山交付金申請にかかわる坑道密閉など、必要な作業から逆算して日程を組んだもので、当初は仕事納めの昨年一二月二九日を予定。労組が延長を求めたことや採炭が日産八〇〇〇トン前後と好調だったため延長していた。釧路支えた基幹この日の一番方は三三三人で、同日午前六時に入坑して最後の採炭を行い、午後四時ごろに昇坑。顔を真っ黒にして坑口に姿を見せた作業員を綿貫市長、花井市議会議長、伊藤勝治常務や労組の千葉隆委員長が出迎えた。市長は「ご苦労さんです」「ありがとうございます」と言葉をかけていた。採炭作業は一番方で終了したが、続く二番方など今後① 太平洋炭礦八二年の歴史に幕道内最後の炭鉱・釧路太平洋炭礦の閉山81616 第8章 鉱業・エネルギー【鉱業】
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