北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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き電源開発と併行して新規需用対策工事を促進し、総額一一九億二六〇〇万円におよぶ、昭和三五年度設備工事計画を別表〈略〉の通り策定した。即ち、電源開発工事としては、水力では総合かんがい排水事業大野地区共同事業の一環として施行する七飯発電所(一〇、〇〇〇kW)のほか、日高一環開発計画として現在工事中の右左府(二五、〇〇〇kW)、奥新冠(四四、〇〇〇kW)に加えて、春別(二七、〇〇〇kW)の新設工事に着手する計画である。又火力では、本年三月営業運転を開始した滝川一期(七五、〇〇〇kW)に引続き、同二期工事(七五、〇〇〇kW)を予定通り促進し、本年度更に三期工事(七五、〇〇〇kW)に着手し、道央に二二五、〇〇〇kWの大火力発電所を建設する計画である。北海道開発局・石狩川開発建設部滝里ダム調査事業所『滝里ダム計画概要』(北海道上川支庁地(北海道電力株式会社所蔵)昭和五二年一一月に第三次全国総合開発計画(三全総)が、昭和五三年二月に新北海道総合開発計画が、それぞれ閣議決定されています。これら開発計画の基本構想として、定住構想、地域総合環境圏構想が選択され、この基本構想を展開する施策として「国土の保全と整備」、「水資源の保全と開発」を推し進め、居住環境を総合的、計画的に整備することを目指しています。特に石狩川流域は、今後更に大きな発展が見込まれ、そのための環境圏づくりが計画的に推進してゆく必要のある地域です。昭和五〇年八月、石狩川において、戦後最大の洪水が発生し、中下流部を中心に流域全体で約五〇九億円にの滝里ダムの必要性開発計画石狩川水系の治水・利水の現状方部振興課「石狩川水対策連絡協議会(滝里ダム関連)」一九八〇~八三年 所収)滝里ダムと石狩川の治水   83925 第1節 北海道開発と電源開発

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