北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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可能性を引き出し、発展力を高める~二一世紀を準備する一〇年物貯蔵など、雪や氷の活用を図る。(北海道立図書館所蔵)2 可能性を引き出し、発展力を高める二一世紀を準備する一〇年(時代認識)厳しい環境二一世紀に向かうこれからの一〇年は、北海道の経済     財政環境の厳しさは、今後とも続くと思われる。高社会に厳しい体質改善を迫る時代となる。○公共投資のあり方が変わる度成長期につくられた社会資本が更新や補修の必要な時期を迎え、新しい事業に対する投資が制約されることが予想され、公共投資を取りまく環境は厳しい。日北海道開発調整部参事『北海道新長期総合計画 基本計画編』一九八七年本経済は今後国内需要の拡大による安定成長への転換が期待され、公共投資の役割も高まるものと思われる。しかし、財政環境からの制約もあり、かつてのような大幅な公共投資の増加はむずかしくなっており、選択的な投資の色彩を強めていくことも予想される。の低いのびが経済に及ぼす影響は、他の地域よりも厳しくなることが予想される。○国際競争力が問われる世界貿易を拡大し、日本の国際競争力を維持していくためには、今後も産業の構造調整をいっそうすすめていくことが必要となる。北海道は国際競争力の弱い産業が多く、また国際的にみて比較優位にある産業の蓄積に乏しいことから、経済の停滞がつづくおそれがある。海外立地が増加して、北海道への新規立地がすすみに北海道は公共投資に依存する度合いが高いため、そ産業の国際的な競争はますます激しくなっていく。また、地域間の企業誘致競争が激しくなり、さらに7213 第1章 地域経済と経済政策

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