北海道現代史 資料編2(産業・経済)
860/1104

なる公害対策を講ずることを条件に認可され着工準備が取進められている現状にあります。この建設問題の検討に際しましては、関係五漁協よりなる委員会において道も参画し、漁業影響調査を実施して来た経緯があることはご案内の通りであります。つきましては、この調査の最終報告を受けるにあたつて残された問題点となつた別記事項につき、道の責任において補完調査を実施するとともに、漁業公害に関する漁業者の疑問と不安の解消をはかられるよう要望致します。昭和四八年一月 1 漁業影響調査の要補完調査温排水影響に関する事項として次の調査を実施すること。 日 殿記印  査胆振西部漁協公害対策委員会会 長 2 口屋 吉蔵 四月、五月、六月、七月の期間における長流川以西地先の風向、流向、流速の現地調査長流川以西における長和地先の接沿岸流の現地調疑問と不安の解消を要する事項建設資材の荷揚げ埠頭、取水口等一連の港湾施設の設置に伴う海流、底質の変化による漁業影響とその工事により発生が予想される被害について温排水とその他の汚染源との複合要因による赤潮の発生についてこの報告における漁業影響については、あくまでも発電所の排水のみを前提とした推論で、現存する工場等の排水や将来立地される企業排水の要素は加味されておらず、漁業影響の総体的判断については疑問が残る。取排水に伴う胞子、浮游卵、稚子等の大量減耗が資源の再生産構造にまで影響を及ぼすことはないか。噴火湾は干満の差の大きい海域であり、特に引潮(5) (4) (3) (2) (1) (2) (1) 846第8章 鉱業・エネルギー【エネルギー】

元のページ  ../index.html#860

このブックを見る