北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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の場合深層取水方式をとるにしても、取水排水の温度差が予測通りの結果となるかどうか。又、拡散範囲が予測より拡大するのではないかという不安がある。排煙中の亜硫酸ガス又は、窒素酸化物により海藻類(海苔、若布、昆布)が受ける影響について3 その他の事項噴火湾は養殖漁業の拠点であり、現存する諸企業施設の排水基準の規制を強化するとともに、関係市町村ごとにビジヨンを樹て、将来進出が予想される企業に関する立地規制を先取りする必要がある。(北海道立文書館所蔵  北海道ほか「苫東厚真発電所の公害防止に関する協定書」(北海道「苫東厚真発電所一号機アセス関係(1)一九七七年 A一一二 一六七二)所収」)北海道(以下「道」という。)並びに苫小牧市、千歳市、早来町、厚真町及び鵡川町(以下「市町」という。)と北海道電力株式会社(以下「会社」という。)とは、会社が建設する苫東厚真発電所(以下「発電所」という。)に係る公害の発生を未然に防止するため、次のとおり協定する。第1 1 2 苫東厚真発電所の公害防止に関する協定書基本的考え方会社は、公害の防止が会社の重大な社会的責任であることを認識し、住民の健康の保護及び生活環境と農林水産物の生育環境の保全を図るため、公害の未然防止に最善の措置を講ずるとともに、道又は市町が実施する公害の防止に関する施策に協力するものとする。会社は、公害関係法令の遵守はもとより、この協定に定める事項を誠実に履行するほか、公害の発生を未然に防止するために必要な施設の整備等に努めるとともに、細心の注意をもって施設等を管理し、 -    苫東厚真発電所の公害防止協定(6) 84730 第2節 石炭・石油と環境問題

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