オハにおける開発及びソ連内パイプラインその他施設の建設のため、設備、資材、消費物資などの対ソ長期延払輸出を行なう。その支払は天然ガス代金の収入によって賄われることとする。延払輸出品としてはパイプのほかバルブ類、コンプレッサー、ケーブル、山元設備資材、建設機械、消費物資などで、総額は一一・二億ドルとみられる。天然ガス導入に対する評価 - ○ 安定エネルギー源の確保供給契約は二〇年の長期確定契約であって、パイプラインによる安定供給が保証されており、一方、エネルギーソースの分散という面からもエネルギー供給の安定性が確保される。○ 公害の防止本道においても将来、工業の集積が進展し、公害の発生が懸念されることとなった場合、天然ガスのノーサルファーメリットが大きく評価される○ ○ こととなる。地域開発に対する寄与天然ガスは熱エネルギーとしては勿論、化学工業原料としても広い利用範囲を有している。従って、化学工業をはじめとして諸工業の立地を誘発し、地域開発に大きく寄与することが予想される。石炭との関係わが国の石炭生産は四二年度の四、七〇〇万トンに対して四八年度には三、五〇〇万トンに縮少されるが、この間にあって原料炭の一、二〇〇万トンは維持される見通しにあるので一般炭は、二、三〇〇万トンとなる。現在政策需要である電力用が二、一〇〇万トンであることからみると、一般需要において天然ガスと石炭が競合することは考えられない。(北海道立文書館所蔵 A一一一 一〇五二三)(5) 862第8章 鉱業・エネルギー【エネルギー】
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