交直変換試験が開始され、翌九月三日には初めて本州の電力が北海道に送られてきた。その後も試験は順調で、同年十二月三日、第一期一五万kW分の本格的な運用が開始されたのである。北本連系は早くも効果を発揮し、運用開始まもない十二月九日の発電トラブルで、当社は本州から一五万二期分が運用を開始して送電容量は三〇万kWとなり、開始から五十七年度末までの相互応援は五一回を数えた。北本連系の完成により、従来は一五%の確保が必要だった供給予備率も、その約半分の七%に抑えることが可能となった。また、苫東厚真発電所二号機(六〇大容量電源も続々投入されることとなり、とくに苫東厚真二号機では、モデル試算で三五万kWでの開発よりも一kW当たり建設単価が二割節減できると算出され、設備投資の節減に大いに貢献した。万kW)や泊発電所(五七万九〇〇〇kW×二基)などの(北海道立図書館所蔵)kWの緊急融通を受けた。さらに五十五年六月には、第 864第8章 鉱業・エネルギー【エネルギー】
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