北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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においても進行し、特殊銀行的業務、すなわち債券の発行や長期貸付の割合がいちじるしく後退して業務内容は普通銀行に近いものであった。② 当行は戦時中道内の本店銀行すべてを吸収した唯一の地元銀行であり、道内のシェアーは預金六十五%、貨出六十九%(二十三年三月)にのぼり金融に対する責任も重かった。当協会は昭和二四年三月二九日、大蔵省官房秘第一〇   ・ ・  可せられ、同年四月二八日登記を完了し、札幌市南一条七号をもって社団法人北海道信用保証協会として設立許西一〇丁目三番地に事務所を設置、五月一日から業務を創立20周年記念誌編集委員会『北海道信用保証協会二十年史』一九六九年(北海道立文書館所蔵)開始した。設立当初の出資金は五、一九七万円、会員は地方公共団体、中小企業者若しくはこれら中小企業者の組織する組合、団体ならびに金融機関とした。役職員は理事二〇名、うち会長、副会長および常務理事各一名ならびに監事三名とし、その下に七名の職員を配置した。常務理事の保証専決限度は個人まで、組合公吏ならびに学識経験者より三〇名以内の業務審議委員を会長が委嘱し、常務理事専決限度以上のものにつき審議答申制を採用した。また審議委員中より五名の常任業務審議委員を置き個人、会社は一〇〇万円まで、組合、団体は二〇〇万円までの分につき持回り審議することとし八月一日から実施した。なお保証限度額は一〇億円とし、保証期間は運転資金三ヵ月以内、設備資金二ヵ年以内、保証料は運転資金日団体は一〇〇万円までとし、さらに関係官会社は一口五〇万円〔昭和二四年度〕3 信用保証制度の始まり〈一九四九年〉886第9章 金融・観光・サービス業【金融】

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