歩一銭一厘、設備資金日歩八厘二毛として取扱った。開所式挙行(昭和二五年三月三〇日)来賓G・H・Qオブライエン氏北海道民生部クライン内国才入課長、サラバン経済課長大蔵大臣代理証取委湯地事務局長日野札幌財務部長西川札幌国税局長田中北海道知事高田札幌市長冨樫商工会議所会頭三森日銀札幌支店長 開所式理事長挨拶外 名士二〇〇余名参列(北海道立図書館所蔵)札幌証券取引所『50年史』二〇〇〇年本日ここに多数貴賓の御光臨を得まして、永久に記念すべき札幌証券取引所開所の式典をあぐることを得ましたことは、役員ならび会員一同きん快きわまりなきしだいであります。北海道に証券取引所をつくることにつきましては、かねてから論議せられていましたが、終戦後証券民主化運動実行とともに、その要望がいっそう高まって参りました。しかしてこれを要望いたします理由の一つは、北海道特有の経済事情であります。すなわち終戦後諸領土を喪失しましたわが国にとりまして、北海道のもつ経済的地位はすこぶる重要性を帯びて参り、日本のホープと称せられるほどになりましたが、この資源開発のために、本道に本拠を有する多数の優秀なる地方会社が独特の境地を開拓し、活躍しつつあります他方、新企業の計画も考慮せられておりますことは周知の事実であります。しかしながら、経済九原則の実行その他によって極端なる資金難の場合に、これら企業に対し所要資金特に長期設備資金を供給するには地方資金を証券取引を通じて動員することがもっともよい方法である。換4 札幌証券取引所開所〈一九五〇年〉887第1節 金融制度の体制整備と経済成長
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