これに伴い少なからぬ民間資金の投下を必要とする。しかしこれらの資金中、長期性資金を供給するに当つては、本事業の総合性にかんがみて、特殊金融機関を設置し、計画的にこれが融資に当らしめる必要がある。この構想は次の如くである。1.総合開発事業促進のため北海道開発金庫(仮称)を設置する。2.上記の目的を達成するために同金庫を()主として長期設備資金の供給を行うものとする。3.融資の対象は総合開発計画実現に不可欠な基礎産業とする。4.資金調達については下記の如くする。資本金…政府並びに道出資、できうれば市町村も一部負担すること。金融債…資本金の二〇倍まで金融債を発行する。上記金融中、半額は政府資金引受けとし、残額は民間消化を予定する。但しこの場合には政府保証を行うものとする。 は5.貸付期間はなるべく短期とし、資金の回収によつ6.道内金融機関との関連に関しては開発金庫の店舗、7.本金庫の組織運営等に関しては、特別法を制定すて所要資金に対する融資範囲を拡大するように努力する。業務については便宜上道内金融機関に委託することも考慮する。ること。(北海道立図書館所蔵)892第9章 金融・観光・サービス業【金融】(1) (2)
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