管する「北の技術開発ネットワーク」のような複数の事業を総合推進するプロジェクトを事業単位に分解、各部にもたせる。また、「国際エアカーゴ基地」構想は新千歳空港国際化が旅客面で先行していることから発展的に解消、再編するなど各事業を大幅に見直す。ようやく実現のめどをつけた「コミューター航空ネットワーク」も次期長期計画から「コミューター」という言葉をなくすなど、すべての事業名が変更される見通し。現行の長期計画をめぐる道幹部の汚職事件など暗いイメージを引きずる戦プロ色を徹底的に洗い落とす意図もありそうだ。戦プロは、現行の長期計画に「夢を形に変える」として盛り込まれた目玉事業。十五プロジェクトがあり、これまでに二百三十億円もの巨費を投じてきた。だが、航空宇宙産業基地など大型事業は構想通りに進まず、ソフト事業は各部の事業で対応できるなど重点施策としての意義が薄れた。道は九五年に行った現行長期計画の中間点検で、戦プロの進行状況を「おおむね構想通り」としたが、その後は、各事業の進行状況を明らかにしていない。昨年六月に公表した次期長期計画素案で、戦プロの名称を削りながらも、明確に「廃止」とは認めていない。その一方で、九五年度まで企画振興部プロジェクト調整推進室で一括要求していた戦プロ予算を、本年度から同推進室が担当する四プロジェクトを除き、それぞれ担当部の予算に盛り込み、予算システム上の見直しをスタート。さらに、機構改革案では同推進室をなくし、プロ79戦略プロジェクト①北の技術開発ネットワーク②航空宇宙産業基地③農業地域産業複合拠点④海洋開発拠点⑤臨森林型産業都市⑥国際エアカーゴ基地⑦国際貿易・技術交流促進機構⑧国際協力推進システム⑨国際リゾート連担都市⑩新世紀型高速交通システム⑪コミューター航空ネットワーク⑫地域計画情報システム⑬医療福祉INS (高度情報通信システム)⑭利雪・親雪プログラム⑮歴史を生かすまちづくり 第1節 地域開発
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