北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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こうして、北三条西三丁目にあった日本交通公社札幌支社内に事務局を置いた道観連は、道の関係各課、札鉄旅客課、交通公社の係長クラスが幹事となって、計画された事業を進めていった。そのひとつに観光ポスターの作成や、自然公園地域指定の陳情運動などがある。それには、連合軍総司令部(GHQ)が、平和日本   一年夏には本道観光地開発指導のため同司令部の観光復興の旗印の一つとして観光産業を取り上げ、昭和二専門家ポーパム大尉を派遣。道は札鉄、日本交通公社の協力を求めて、この三者で同大尉の案内に当たり、阿寒、大雪山両国立公園並びに主要観光地の視察を受け、観光地としての開発価値有無の診断を受けるとともに、開発手法の指導を受けたことなどが背景となっている。(北海道立図書館所蔵)五 、八月二十七日 懇談会マツカーサー司令部より特派せられたポパム大尉一行を迎ひ、北海道観光聯盟と共催の下に懇談会開催。主賓ポパム大尉、第十一空艇部隊北海道軍政部公安係ウオツク・ホード大尉、厚生省衛生局国立公園担任者石神技官、小川通訳(日本交通公社員)。主催側観光聯盟理事、札鉄須藤旅客課長、道庁伊藤林政部長、道路池田課長、幹事田中、五島、楡金、山内、鈴木諸氏、期成会長、副会長、幹事、定山渓観光協会長外五名、北海道土産品協会木内主事。ポパム大尉との懇談会〈一九四六年八月二七日〉〔支笏洞爺国立公園期成会〕「支笏洞爺国立公園期成会書類綴 一」一九四六~四七年於定山渓章月旅館、ポパム大尉との北海道内の国立公園及本国立公園候補地視察の為め① 支笏洞爺国立公園の指定促進第9章 金融・観光・サービス業【観光】91615 

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