北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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地域別整備の基本方向~北海道地域ジェクトは各課、室がもつ事業の一つにすぎなくなる。 「総括を玉虫色にしたまま、次期長期計画へのソフトランディング(軟着陸)が始まっている。これでいいのか」―道庁内部にも疑問の声が上がっている。1 北海道地域―新たな北方型文明を創造するフロンティア―地域整備の基本方向広大な空間、豊かな自然を始め多様な国土資源や冷涼な気候に恵まれた北海道地域は、北方圏とアジア・太平洋地域との結節点に位置し、アイヌ文化を始め、北国らしい特色ある文化、生活様式を育んできた。今後は、こうした特色ある自然的、地理的特性や文化的国土庁計画・調整局『21世紀の国土のグランドデザイン く全国総合計画』一九九八年国土総合開発法第7条第1項に基づ蓄積に加えて、開拓の歴史が育んだ開拓者精神や開放的な気質等を生かし、我が国を始めアジア地域の二一世紀の新しいライフスタイルに多様性を与える「新たな北方型文明を創造するフロンティア」として、個性豊かな地域づくりを展開する。  図る。さらに、北方圏やアジア・太平洋地域を中心に様々な役割を担う多自然居住地域の創造を図るとともに、道内各地域において、各々の特性、条件を生かした特色ある産業を展開する。また、多様な地域連携を通じ、道内各地域の核となる都市と多自然居住地域との連携を強化すること等により、それぞれが自立した特色ある地域を形成する。あわせて、情報通信機能の積極的な活用等により、各地域相互間の連携の強化を世界に開かれた広域国際交流圏の形成に向けて、経済や技術面等における一層の国際交流機能の拡充等を図る。特に、個性的で魅力ある雄大な自然や景観、雪等を生かした、世界、とりわけアジアの人々にも憩いとこのため、我が国に食料や木材を供給する基地等8018 (1) 第1章 地域経済と経済政策

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