北海道冬季観光振興基本方策1.概 本道は、すぐれた山岳、森林、湖沼及び特異な動植物等に加え、豊富な□□と比類ない雄大な自然景観に恵まれ、新緑、避暑、紅葉、積雪、結氷、流氷などの四季的変化は、静養、スポーツ等レクリエーションに快適であり、国民の魅力ある観光地として逐年観光入込が飛躍的に増大している。しかし、この観光動向を季節別にみると、四月~六月二四・六%、七月~九月五二・五%、一〇月~一二月一三・二%、一月~三月九・七%となっており、いちじるしく夏季に偏重しており、このことが道内関係企業の健全な企業活動を阻害し、ひいては、本道観光産業進展の隘路となっている。従って、このような現状の障害要因を打破し、冬季観光の振興を図るためには1 冬季観光資源の開発と保護育成一九六五年2 3 4 5 6 7 8 等の諸対策を官民一体となり推進する必要がある。2.構 善を促進するとともに、冬の観光対象の多様化を図り、「明るく楽しい冬の北海道」の形成を図る。3.主要施策充分活用し、内外観光客を誘致するために当面開発重点地域を定め、隣接観光地相互間の連繋を図り、次の諸対策を推進する。○ 冬季交通の確保と旅行の円滑化各種行事の系統的関連開催冬季サービス料金の総合的実施冬季観光施設の整備と創意工夫冬季観光客誘致宣伝の強化道民の道内観光旅行の普及促進冬季観光推進体制の確立 想 況 本道冬季観光開発の隘路を打開し、冬の観光魅力を冬季旅行の障害要因となっている交通基盤の整備改重点開発観光地域の設定第1節 戦後観光振興の経緯927
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