1 観光レクリエーション開発の方向と観光地域の特性次に、観光圏別の地域特性をみると、本道の観光レクリエーションの地域は、大部分が自然資源を中心に形成されている。これら地域特性を観光圏別に検討した結果を明らかにすると、次のとおりである。○道南観光レクリエーション地域本道南の玄関口である函館市を広域観光の中核拠点として、大沼国定公園、恵山・桧山・松前矢越・狩場茂津多の各道立自然公園があり、火山、湖沼、温泉及び海岸、離島、岬、温帯系植物など多彩な自然資源と景観を有し、道内では最も温暖な地域である。また、北海道の文化発祥の地として早くから開発され、函館市、松前町、江差町などには、史跡、旧跡などの文化財が多く、本道では最も歴史ある地域であり、春・夏型で自然、文化系、都市、休養型とバランスのよい観光レクリエーション地域である。〈中略〉〈中略〉○道央観光レクリエーション地域都市が集中しているが、札幌市を広域観光の中核拠点として、支笏洞爺国立公園、ニセコ積丹小樽海岸国定公園、襟裳・狩場茂津多両道立自然公園、自然公園野幌森林公園があり、地域内には個性的な海岸、山岳、湖沼、温泉群など道内外に知名度の高い観光地があり、さらには、交通網が整備されているため、四季を通じ観光客の入込みが最も多い地域である。また、先住民族の文化、生活様式を紹介する民族資料館などの文化系資源のほか、産業観光資源があり、通年型の自然・都市・休養・産業観光が可能な観光レクリエーション地域である。○大雪山観光レクリエーション地域 我が国最大の面積を有する山岳公園の大雪山国立公園、富良野芦別道立自然公園があり、山岳、峡谷、温泉、高山植物、動物など山岳系資源を主体としたスケール道都札幌市をはじめ行政、経済、教育、文化の中心本道第二の都市旭川市を広域観光の中核拠点として、第9章 金融・観光・サービス業【観光】934
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