北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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第1章 1 現  状   ③ 巨大化するリゾート開発の傾向の中で、一〇平成二年一〇月に、北海道が取りまとめた「リゾート開発構想に関する実態調査」によると、道内二一二市町村中一〇一市町村で一一八の構想があり、その特徴として次のことが挙げられる。全体の約四割が未着手である。① ② 自治体主導の構想が半数近くを占めている。〇億円未満のものが半数以上を占めている。④ 面積的にも、五〇〇ha未満のものが八割以上を占める。⑤ 北海道新長期総合計画における六圏域別に構北海道企画振興部地域振興室地域調整課『北海道リゾート開発指針』一九九〇年北海道のリゾート開発の現状と課題想をみると、道央圏に半数以上が集中している。総合保養地域整備法による承認の状況平成元年四月に、九市町村で構成する北海道富良野・大雪リゾート地域整備構想が道内では最初に、全国では一一番目に法による承認を得ている。この地域は、千歳、帯広、旭川という三つのジェット化された空港を結ぶ三角形の中に位置し、トマム、サホロ、フラノなどといった先進的なリゾート地が存在し、北海道リゾートのゴールデン・トライアングルともいえるものであり、通年型、長期滞在型の国際レベルの山岳リゾートゾーンの形成を目指して北海道富良野・大雪リゾート地域整備推進連絡協議会が主体となって事業の推進に当たっている。この富良野・大雪地域以外にも広域的に市町村が連携し、協議会を組織してリゾート形成に取り組んでいる地域として、函館・大沼周辺地域、ニセコ・洞爺周辺地域、中空知地域、オホーツク・網走周辺地域などがあり、それぞれ総合保養地域整備法によリゾートに関する北海道の指針第2節 観光レクリエーションとリゾート戦略(1) 「リゾート開発構想に関する実態調査」の結果(2) 93927 

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