北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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まれた全国有数の観光地として発展してきた。北海道では、観光振興を道政の重要な課題と認識し、昭和五六年に「北海道観光圏別整備基本計画」、平成元年に「北海道観光振興基本計画」を策定して観光振興の計画的な推進を図っており、この間、観光施設などの整備が進み、観光客も大幅に増加し、観光産業は本道の主要産業として道内経済に大きな位置を占めている。現在、日本の経済社会システムは、少子・高齢化、国際化、高度情報化の進展などにより大きな変革の時代を迎えており、国民の意識もレジャー、余暇に生活の重点を置く割合が年々高まるなど変化している。また、余暇時間の増加に伴い、観光に対する関心も       る。高まっており、海外旅行者が大幅に増加しているほか、家族、小グループによる旅行の増加やアウトドア志向の高まりなど旅行形態や観光客のニーズも変化してい観光は地域の活性化に寄与するとともに、関連する産業のすそ野が広く経済波及効果も大きいなど、他産業をリードする役割が大きいことから、観光を北海道発展のための重要な柱と認識し、二一世紀の北海道観光の基本的方向や推進方策を明らかにするために、この計画を策定する。2 るとともに新しい北海道づくりのための基本的なガイドラインである「第三次北海道長期総合計画」の観光分野の個別計画としてとりまとめたものである。のもとに実施されるものであり、今後、道及び市町村が行う観光振興の指針としての役割を担うとともに、道民や観光関連事業者の自発的な活動を促すことを目的とするものである。3 計画の性格この観光振興計画は、北海道行政の基本的指針であ本計画は、道のみならず、市町村及び民間との連携計画期間平成一〇年度~平成一九年度(北海道立図書館所蔵)第3節 北海道観光の見直し943

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