北海道現代史 資料編2(産業・経済)
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と次のようになります。① アイヌ語やアイヌ風俗などを、観光施設や人格として利用している場合。(あるはずがないのにアイヌ部落とかコタンと呼称したり、そこの酋長であると名乗っている……など)② まったく無関係なのに、アイヌ民芸品と銘うったり、 むやみにアイヌ語を商品名に冠している土産品について。(ユーカラ織・アイヌ織・コタン織・ピリカ織・デタラメなアイヌ語のれん……など)③ アイヌ語・風俗・習慣・伝説などについて、誤った説明や案内をしている場合。(観光バス・ハイヤー・遊覧船・踊り見せ・写真屋・みやげ店などでのガイド・乗務員・説明員・店員の説明・案内)④ 旅行者向けに「観光ガイドブック及び道路地図・図書等」のアイヌ関係の記述誤りについて。(アイヌは、無知蒙昧にして思考判断力に劣る……などという言語道断な記述など、枚挙に遑がない)(北海道博物館所蔵)北海道を中心に、本州北部、樺太南部、千島列島など広い地域に住んでいたアイヌ民族は、古くアジア東北部の森林地帯を放浪したのち、擦文時代に北海道に定着したといわれる。独自の漁猟採取生活を営み、固有の言語・宗教を持ち、農耕民族とは異なる独特の文化を生み出したのである。かつてアイヌは、下記のように独特の生活様式と文化をもっていたが、明治以降の同化政策もあって、これら民族固有の文化の継承と発展を難しくした。しかし、このかけがえのない貴重な文化を見直す機運が、近年徐々に高まりつつある。先住民族アイヌの文化アイヌの生せつ活と文ぶ化か日本交通公社出版事務局『交通公社の新日本ガイド① 北海道』一九八八年〈中略〉いか ん③ 北海道観光における〈アイヌ〉第9章 金融・観光・サービス業【観光】952

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