〈中略〉予期していなかったことなんですが。そこで、オープンして三年目に、隣接して空地があったものですから、二百室を増やして、現在の三百室の営業規模になりました。本誌 一挙に三倍に増大したわけですが。久末 客足は全く落ちませんでした。どういう状態でも九〇%の稼働率は下回りませんでしたね。我々素人の商売としては、全く思いがけないものだったんですよ。本誌 二号店の営業は、いつからのことですか。久末 ススキノのはじの南四条西七丁目で、ちょうど売りに出されていたビルがありまして、それを改造してホテルに仕上げたものです。中味はかなりの大きなビルで一寸心配はしていたんですが。昭和五十三年のことです。本誌 ススキノでの滞留人口はどれくらいになっているんですか。久末 本誌 久末 本誌 久末 やはり、土曜日がピークになりますが、金曜日・土曜日で一日平均十万人といったところでしょうか。平日は約五万人です。北海道振興株式会社はそのススキノの中でどれだけのシェアを持つのですか。ススキノの飲食店は全部で約四千店と言われていますが、私共のビルに入居している店舗は約六百軒あります。店舗数では約一割五分のシェアを占めますが、面積から見るともっと大きなものになるはずです。札幌市のホテル業況というと、すぐ「出揃った」という印象さえ与えている大手ホテルの進出を連想させます。大型店でのダンピング合戦も如実に顕在化しているのですが。ダンピングは大型店に限って見られていますね。中小規模、特に地元資本ではダンピング一つ取り上げていく上でも、客の入込動向に合わせて考えていくというところが多いですね。私共も三年前に、ま 第4節 変貌する歓楽空間983
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