北海道現代史 資料編3(社会・文化・教育)
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【主な参考文献】北海道『農事組合活動育成の手引き』一九五六年、北海道新生活運動協会『新生活運動の歩み 活運動協会一五年史』一九六七年、北海道農業改良普及協会『普及の風雪三〇年 一九七九年。察先の「なんぽろみどり会」は、一九八四(昭和五九)年に発足し、翌年に野菜の直売所を開設しており、農家による直売所として道内の草分け的な存在である。連絡協議会(道漁婦連)が一九八八年に始めた運動で、この年に開催された道漁婦連三〇周年記念大会で提唱された。環境問題に関心があった厚岸漁協婦人部は、直ちに植樹活動を開始し、次第に植樹後の保有・管理にも取り組むようになっている。流政策が推進され、一九九二年には、行政用語として初めてグリーン・ツーリズムという言葉が登場する。ファーム・ステイ(農家民泊)もその一つで、浦河町では一九八九年にファーム・ステイ導入推進会議を設置し、馬産地という地域特性を活かした取組が検討されている。農村社会の解体化傾向が顕著になるなかで、新たに農業・農村がもつ多面的機能が強調されるようになる。資料20は、一九九七年に旭川市農政部長通達として出された「農村環境手づくり整備事業実施要領」の冒頭部分である。「美しい農村創出事業」とも称されるこの旭川市の取組は、農業・農村の多面的機能の整備を目指した内容となっている。資料18は、厚岸漁業協同組合婦人部による「お魚殖やす植樹運動」についての活動報告である。北海道漁協婦人部資料19は、浦河町のファーム・ステイ試行結果をまとめた報告書の抜粋である。一九九〇年代になると都市農村交北海道農業改良普及事業三〇周年記念誌』北海道新生84第1部 社会・文化 第2章 農山漁村・炭鉱の生活   

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